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飯田市立丸山小学校

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1月校長講話「ウナギの稚魚とナマズのお話」

 今日は、本に載っていたお話を紹介します。

 ウナギの養殖と言って、海につくった大きな池の中で、ウナギにえさを与えて飼っている所のお話です。

そのウナギの養殖をしているところで、うなぎの赤ちゃん、それを稚魚と言いますが、ある時それを外国から送ってもらい、飼って育てようということになりました。そして、遠くカナダという国から、飛行機でウナギの稚魚を送ってもらいました。ところが、カナダは遠いですから、日本に着くまでには時間がかかります。だから、1万匹のウナギの稚魚のうち、元気でいるのはわずか千から2千匹で、あとはみんな死んでしまったのだそうです。

そこで、ふと思いついて、次に送ってもらう時には、ウナギの稚魚にとっては敵であるナマズを一緒に送ってもらうことにしました。ナマズはウナギの稚魚の敵ですから、ウナギの稚魚は食べられてしまうはずです。でも、それをあえて一緒に送ってもらったのです。

そうしたら、どうでしょう。1万匹のウナギの稚魚のうち、8千匹も生き残ったというのです。何もしないで送ってもらった時の千から2千匹と比べると、とても多くのウナギが生き残ったことになります。

これはどういうことかというと、ナマズと一緒だったから、ウナギの稚魚達は、食べられまいとして必死で逃げ回っていたのです。そのおかげで、たくさんのウナギの稚魚が、元気を失うことがなく生き残ったということです。

普通は、だれだって敵などいない方がいいと考えます。ところが、このウナギの稚魚とナマズのお話のように、敵がいるおかげで自分も頑張って生き残れるということがあったのです。

ところで、以前に、校長室のポストに、ある手紙が入っていました。それは、「どうしたら、嫌いな人とも仲良くなれますか。」という内容でした。

 たくさんの人と一緒に生活している学校ですから、いろいろな人がいます。自分と気の合う人もいれば、そうでない人もいる。だから、すべての人と同じように仲良くすることの方が、むしろむずかしいです。それは、だれもが感じていることだと思います。

 そこで、先ほどのお話を思い出してください。ウナギの稚魚にとって、ナマズは敵なのに、逆に敵がいることで元気を出して生き延びることができたのです。これと同じように、きっと私たちだって、自分にとってちょっと苦手な人や余り気の合わない人がいてくれることで、自分も何とかしようと思い、苦手をなくして得意なことを増やそうとしたり、人に好かれる人になろうと思ったりして、頑張っているということがあるのではないかと思うのです。

あの人のおかげで、自分も頑張れるのかもしれないと思うと、随分と気が楽になるし、その人に対する見方も変わってくるように思います。そうすれば、ちょっと苦手だなと感じている人とも、いつかは今よりもきっと仲良しになれると思うのです。

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